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お義父さん、ありがとう

こんなに日記を更新しなかったのは初めてです。
BBSに足跡残してくださった方、気にかけてメールをくださった方、お返事が遅くなってすみません。

実は先週、義父が亡くなりました。74歳でした。
本当に急な出来事で家族全員いまだに現実のことと思えない感じです。
忘れたくない一連の記録として書き綴りたいと思います。
興味のない方は今日の日記、スルーしてくださいね。

去年の秋頃から大事をとって何度か入退院を繰り返していたお義父さん。
でも、命に関わるようなものではなく、本当に「大事をとって」の入院だったのです。

それが1ヶ月前には車の運転や遠出の旅行にドクターストップがかかり、大好きなゴルフも
諦めてただただ体力を戻そうと頑張っていました。
可愛い孫とまたハワイに行ける日を夢見て・・・。
それが2週間前から食事が思うように摂れなくなり、近所の病院(徒歩10分程度)へ歩いていくのもしんどそうで、私が往きだけ送迎していたのです。
みるみるやつれていくお義父さんにそばで見ているお義母さんも不安でいっぱいだった
ようです。

そしてそんなある日の夕方、私達が実家に遊びに行くとダイニングの椅子に座っていたお義父さんの様子がちょっと辛そう。
近所のかかりつけの病院は休みだし、もう行くことはないと思っていたつくばの先生に電話で相談してみると「すぐ連れてきて!」とのこと。
最低限の準備だけして全員でつくばに向かいました。
もともとつくばまで2時間前後かかるけど、この日ほど「遠い!」と思ったことはなかった。
でも、病院に着く頃はちょっと元気になっていて「この分なら1週間で退院できるよ」と先生が
おっしゃるほど・・・。
翌日、家族全員でお見舞に行った時も元気だったのに。

その日の夜中、お義父さんは帰らぬ人となりました。
トイレに行こうとしたのかベットから離れたところで倒れていたようです。
先生がおっしゃるには持病の肝臓が原因ではなく、急な心筋梗塞か脳梗塞だろうと・・・。

主人とお義母さんがお義父さんを自宅へ連れて帰ってくるまでの間、
「子供達に何て言おう?」そればかり考えていました。
お義父さんにとって娘は初孫。
子煩悩なお義父さん、とても娘を可愛がってくれていました。
そして、娘もそんなじいちゃんが大好きだった・・・。

葬儀となるといろいろ決める事もあるのでその朝は子供達に知らせず幼稚園ヘ行かせました。
お迎えに行き、事実を報告すると娘は悲鳴のような声を出して泣き続けていました。
「もうじいちゃんと遊べない!ヨークベニマル(最近できた近所のスーパー)行く約束してたのに~!(泣)」と・・・。
翌朝4時には、実家に泊まっていた主人のところに「じいちゃん、大丈夫?」と1人で電話をかけたらしく・・・。
この小さい体で抱えきれないほどの悲しみを背負っていると思うと胸が締め付けられるようでした。

布団に寝かされている義父を見て、「チューすればじいちゃん起きる?」と聞く息子。
「じいちゃん寝たフリしてるみたいね」と言う私に「ううん、じいちゃんは優しいから無視なんかしない。じいちゃんは寝たフリなんかしない!」と言う娘。
もっともっとこの子達に愛情を注いであげて欲しかった・・・と思わずにいられません。
火葬の際、ダビの扉が閉まる時にホールに響き渡るような声で「じいちゃ~ん、バイバ~イ!」と泣きながら叫んだ娘の声が今も耳に焼きついています。

でも、一番悲しみに暮れているのはやっぱり義母ですよね。
最後のお別れで棺からなかなか離れられなかったのも義母。
お茶のみ話をするとよく義父の文句を言っていたお義母さんだったけど、本当は凄く義父を愛していたんだなと痛感しました。
最後の1ヶ月間、どこに行くのも一緒で、義父の体調に一喜一憂していたお義母さん。
今思うのは、私も義父母のように最後の一瞬まで愛情を持ち続けていられる夫婦でいたいということです。

嫁として娘として何もしてあげられなかったけど、義父は私のことも本当に可愛がってくれました。
目を閉じると「ともちゃん(私の本名)、ともちゃん」と話しかけてくる義父の優しい顔ばかり思い出します。
高校生の時に実父を亡くした私には「おとうさん」と呼べる唯一の人でした。

おとうさん、今までありがとう。
これからも私たち家族を見守っていてね。
おかあさんのことは心配しないでいいからね。

寂しいけれど、辛いけれど、おとうさんが見ているから頑張るしかないのです!
おとうさんが最後に残してくれた教えを忘れず家族仲良く頑張ります。

最後まで今日の日記にお付き合いいただいた方に感謝します・・・。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by iwishruru | 2006-06-26 05:30 | family

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